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『Re-ClaM』の主宰者・三門優祐が「X」(旧twitter)上にて次のような発言をしている。
御手数だが、下の画像をそれぞれクリック拡大して見て頂きたい。
【綺想社】(☜)というのは、ネットで本のクレジットを調べてもなかなか判りにくいのだが、国内作品を対象とした例の【東都我刊我書房】と同様、善渡爾宗衛/杉山淳/小野塚力の三名が、物事を判断する能力の欠如した一部マニアを釣って金を巻き上げるべく、法外な暴価を付け、売るに値せぬ品質の私家本を乱造しているレーベル。
盛林堂書房を中心に売り捌かれる【東都我刊我書房】の本は小学生でもやらないような、稚拙なテキスト入力でもって制作されており、そんな本で金儲けをする制作者の正体を世に知らしめてきたこの私も、普段から海外小説まではあまり手を出さないようにしているため、海外作家をターゲットにした綺想社の本まで買って中身をチェックする事はさすがにしていない。
本来なら【綺想社】の本も当Blogにて、そのpoorな製作態度を晒してみせるべきで、一度ぐらいは買って記事にすべきだと以前から考えてはいるのだが、【東都我刊我書房】の本でさんざん人柱になり、その上さらに【綺想社】の本を買うとなると、これ以上善渡爾/杉山/小野塚らの私腹を肥やす手助けなどしたくない気持ちのほうが勝ってしまう。【東都我刊我書房】のテキスト入力並みに【綺想社】の本も翻訳が酷いとは聞いていたが、こうして三門優祐が指摘しているぐらいだから、誰が読んでも否定できぬほど、そのクオリティーは最低なんだろう。
今日の本題はここからで、上記「X」での発言を読み、私はムズムズして仕方がない。それは何故か?三門優祐は「X」でこう言っている。
〝綺想社の私家本刊行、個人の自由だからやるなとは言わないが、誰かが批判すべきだとは思っている。
翻訳の質がまちまち、概ね最低レベル/(翻訳の質以前に)本としての品質が低いのに値段は高すぎる
/解説(選書理由含む)があまりに無頓着〟
〝思うところはあれど発信はしないという方はいらっしゃるようで。無視していればそのうち消えるからほっておけ、というのが大人の対応なのかもしれませんが……翻訳も現在は「そこ」まではひどくないようですが(翻訳ソフトの精度が上がった?)、目次や書誌のエラー等、人力部分はボロボロです。〟
〝誰かが批判すべきだとは思っている〟とあるけど、もし貴兄が本当にミステリ好きなら、どうして他の誰かではなく自分自身で、もっと声高に問題提起しないの?とワタシは問いたい。三門はSNSをやっているだけでなく、紙雑誌の『Re-ClaM』や各webサイトしかり、海外ミステリ愛好者に対して十分過ぎるほど発信ツールを持っているのに、この件に関してはなんで他人任せなのだろうか?御本人はそんなつもりで言ったのではないかもしれないが、少なくとも私にはそう受け取れてしまう。
なにも此処で三門優祐を批判するつもりは毛頭無い。わずかでも【綺想社】の薄汚さをSNS上に載せてくれたのは良いことだ。でも三門は私のようなフツーの一般人とは違い、まがりなりにも『Re-ClaM』 のオーガナイザーなのだから、海外作品を汚物級の私家本にして売り捌くのを止めない善渡爾宗衛/杉山淳/小野塚力の所業を強く批判すべき立場にあるでしょ、と望んでしまうのは無理筋だろうか。誰もが〝無視していればそのうち消えるからほっておけ〟などと見て見ぬフリばかりしてきたその結果、ここまでミステリ復刊に関わる界隈は腐敗してしまったのではないのか。
三門からは、こんな風に諭されるかもしれない。〝いや自分が言ったところで、どんなにゴミみたいな本でも〈レア〉だの〈本格〉だの〈密室〉だの〈不可能犯罪〉と聞けば買ってしまう人がいるから、しょうがないですよ。〟と。まさしく三門がどれだけ警鐘を鳴らしても、馬鹿で頭の悪い書痴には馬の耳に念仏だろう。だからといって、黙って放置していればいいとは私は全く思わない。現に僭越ながら、たった一人で【東都我刊我書房】における日本探偵小説関連の本の酷さをさんざんこのBlogで告発し、善渡爾/杉山/小野塚から被害を受けた島田龍が私の記事をSNSで拡散してくれたのもあってか、【東都我刊我書房】の本は秋以降、一冊も出なくなった。(相変わらず盛林堂ミステリアス文庫の最新刊・渡辺啓助『黒い獣』協力者クレジットには善渡爾宗衛の名前があるので、盛林堂店主・小野純一と善渡爾らの癒着は表面上見せないようにしていても、裏では何も変わっていないのだろうが)
三門優祐のSNSはまだ良いほうだ。古典ミステリの復刊に関与している人間で、業界に属しつつ毎日さんざんSNSでどうでもいい事をつぶやいていながら、善渡爾宗衛/杉山淳/小野塚力が作る本の酷さのような話題については決して触れようとしない。盛林堂書房とはキッパリ関わらないようにしている業界人なんて果しているのだろうか?小野純一も結局、善渡爾宗衛らの行いを諫めるつもりはさらさら無いようだし、ROM叢書も湘南探偵倶楽部もヒラヤマ探偵文庫も盛林堂とは仲良しこよし、盛林堂が関わっている案件には何ひとつ批判の矢を向けようとしない。盛林堂書房はもはや、ミステリ/SF/幻想文学の古書販売・復刊を行う分野におけるジャニーズのような腐りきった存在なのである。
「それではこの世はまるで汚水だめと選ぶところがないではないか!」
コナン・ドイル/延原謙(訳)
『シャーロック・ホームズの事件簿』(新潮文庫)~「這う人」より
(銀) 実はこのBlog、盛林堂書房及びその周辺の悪行三昧について書いた記事は、御覧頂いている皆さんが想像する以上にめちゃくちゃアクセス数が多いのですよ。来年は本を売る側であれ買う側であれ、探偵小説を金儲けのタネだと勘違いしている輩が一人でも多く、この世からとっとと消え去り、汚れのない新しい読者が生まれることを静かに祈っちゃうのでありまする。
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