2022年7月26日火曜日

左川ちか研究者・島田龍が発信する古本キチガヒどもへの鉄槌 ➋

NEW !








前回の島田龍氏に関する記事(☜)はイントロに過ぎず、主題はこっち。
今日の記事も色文字にはリンクを張っている。






◆ 本日(725日)、Webサイト「日本の古本屋」から最新メールマガジンが届いたのだが、それを読んで私はちょっとビックリした。



今月号(第351号/725日付)は小山力也(古本屋ツアー・イン・ジャパン)と島田龍が並んで寄稿、しかも島田の書いた内容というのが左川ちかをテーマにしているとはいえ、twitterにて告発してきた左川ちかを取り巻く黒い霧にもきっちり言及していたから。小山力也といえばこのメルマガのレギュラーで、盛林堂書房店主・小野純一のパシリとして日下三蔵や新保博久宅の蔵書整理にいつも駆り出されたり、盛林堂制作同人本のデザインをやってもいる人物。つまりズブズブの盛林堂一味だ。



それに盛林堂も一応「日本の古本屋」加盟店だし、全国の古書店が盛林堂についてどう見ているのか私はわからんけれども、完全アウェーっぽいこのメルマガによくこんな内容で島田氏も寄稿したもんだ。やるなあ~。盛林堂に忖度せず、この文章を載せたメルマガ担当者もエライ。単に島田龍 vs 盛林堂周辺の内情を知らないだけなのかもしらんけど。





















そのメールマガジンは「日本の古本屋」にアクセスすれば全文を読むことができる。
コチラをクリックして読まれたし。


私利私欲で他人の発刊企画を潰しにかかるような輩が今後二度と発生しないよう、どうせここまで書いたんだったら〝杉並の某古書店〟などと曖昧にせず〝盛林堂書房〟〝小野純一〟〝善渡爾宗衛〟〝小野塚力〟と実名を出せばよかったのに。







 ついでだから、小山力也(古本屋ツアー・イン・ジャパン)のBlogで日下三蔵がどんな風に蔵書自慢をひけらかしているかも御覧頂こう。
コチラをクリック。




バブル期、安く買った土地を法外かつ悪質な値で転売する行為や輩を〝土地転がし/地上げ屋〟と呼んでいた。古本キチガヒがレアな同一古書を何冊も買い込むのは、所詮〝土地転がし〟の土地が本や紙ものに変っただけの話。真っ当な読書家や研究者であれば、入手した書物は丁寧に自宅の書庫に整理し、必要な時にいつでも取り出せるようにしているもの。毎日のように本を買わずにはいられないビョーキになった挙句、本の山を整理できず、ゴミ屋敷状態にしている人間にろくな仕事ができる筈も無い。よってその手の人間は自分が担っている本の制作の仕事に集中するどころか、ネットに張り付いてばかりいる始末。そんな古本キチガヒの住まいを〝魔窟〟などと呼んでヨイショするのが小山力也の仕事でもある。






 島田龍氏へ。

何度か私のBlog記事を引用して下さっているようですが、いつも同じ記事ばかりでは貴兄の仕事の邪魔をした古本キチガヒがいったいどういう人種なのか、事情を知らない世の中の人々には伝わりきらないと思うので、もしよかったらこちらのリンク先の記事も是非使ってみて下さい。 


・ 日本探偵小説の再発好況期は過ぎ去った

 

・ 他人の小説を、テキストの最終チェックもせずに平気で売り捌く愚人達のこと ①  

 

・ 他人の小説を、テキストの最終チェックもせずに平気で売り捌く愚人達のこと ②


・ 鮎川哲也と幻の作家達にもっとリスペクトを込めて復刊してほしかった      

 

・ 論創社とミステリ業界の堕落

 

・ 盛林堂書房周辺と左川ちか問題 その後

 







(銀) 10年以上も前、Amazonにレビューを書いていた頃からこの業界の腐りっぷりを指摘し続けてきたけれど、私と同じような怒りを感じ世間に発信する行動力を持っていたのは、盛林堂周辺から被害を被った島田龍氏たったひとり。論創社『幻の探偵作家を求めて【完全版】』や、善渡爾宗衛が編纂した鷲尾三郎本を読んで、何も感じない人間しかいないこの世界は正に〝不毛地帯〟。




そして今日の記事に該当する古本キチガヒな人々は、顔の見えないネット上ではなんか偉そうに息巻いているが、その実中身が何も無いので権威というものになびいているだけ。日下三蔵とか捕物出版の長瀬博之など、自分の事は棚に上げて私についてtwitterで好き放題言っているけど、『左川ちか全集』がバカ売れして世間の支持を一手に集めている島田龍がもしも私みたいな批判の矛先を彼らに向けた時、私を罵っているのと同じような調子で島田氏とバトることが果してできるかな? ハハハハハハハハ。

 

 

余談はともかく、古本キチガヒへの怒りを込めた島田氏の声がもっともっと浸透してゆくのが私は楽しみでならない。






2022年7月25日月曜日

左川ちか研究者・島田龍が発信する古本キチガヒどもへの鉄槌 ➊

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 今年(2022年)の4月に書肆侃侃房より刊行された『左川ちか全集』。ひとたび世に出るや各方面から大変好意的に受け入れられている様子。その編纂をつとめ、今や時の人となった左川ちか研究者・島田龍。さぞ〝我が世の春〟を満喫しておられるだろうなと思っていたら豈図らんや、最近も twitter で次のようにつぶやいておられるのを知った。



 

 




 
 
















 
  
  

 




上から四つ目の画像内にある島田氏のツイートをお読み頂く場合は、
こちらのリンクからどうぞ。


   
   
   
これまで左川ちかの新刊を出そうとして、盛林堂書房周辺からさんざん不当な〝いやがらせ〟を受けてきたと語る島田氏の怒りはこれしきのサクセスでは到底静まりそうにないものと見ゆる。






誰もが購入しやすい価格で今回の書肆侃侃房版『左川ちか全集』を送り出した島田龍に対し、
チンケな攻撃が相も変わらず裏では行われているらしい。書肆侃侃房版『左川ちか全集』のAmazonレビュー欄でも「旧カナで新漢字はあり得ない」という★1つの酷評に20人以上の閲覧者が「役に立った」ボタンを押しているのが確認できる。なんとか島田龍をこき下ろしてやろうとヒネた連中がシコシコ工作している姿が目に浮かぶようだ。






 島田龍・編『左川ちか全集』を★1つで批判し、善渡爾宗衛が制作し盛林堂を中心に販売された左川ちか本のほうは妙に絶賛しているBelle DameというAmazonのレビュワーだが、

 

「旧カナを使っているのに漢字は新漢字になっていて気持ち悪い」

「旧漢字使用が印刷上困難であれば新カナ新漢字に揃えるべきで、こうしたチグハグな日本語文が踏襲されるのは左川ちかへの冒涜」

 

と投稿している。そこで私の素朴な疑問。近年流通した、旧仮名遣いだけど漢字は新字体表記にしている新刊本には何の文句も発せられた例など無いのに、どうして島田龍の左川ちか本だと急に「冒涜だ!」ってことになる訳???






盛林堂が主に扱うような幻想・SF・探偵小説の分野で振り返ってみると、影印本による復刻だとか藍峯舎が精巧に作っている少部数の豪華本は別にしても、今世紀以降リリースされた商業出版新刊の中にもごく稀にクラシックな旧仮名テキストを用いて制作された本は存在する。例えば、東雅夫がかつて学研M文庫で手掛けていたあの「伝奇ノ匣」シリーズ。その中から『伝奇ノ匣7 ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語』を見てみる。




この本の巻末535ページには「文字遣い・字体を一部改めたほかは、表現の削除、変更はあえて行わず、底本のままとしました。」と〝おことわり〟が述べられている。要するに「本書は基本、旧仮名遣いでテキストを制作したけれども漢字まで全て旧漢字に統一してはいませんから、ご了承下さい。」と編集部は言っているのだ。現代における通常の商業出版本としては至極当り前の方針だろう。




二十年も前「伝奇ノ匣」シリーズがまだ現在進行形だった頃、「こんな旧カナだとむつかしくて読みづらい」と言う、古書に慣れていなくて東雅夫の制作意図が理解できぬビギナー読者の声ならばネット上で見かけたことはあった。けれども、今回の島田龍・編『左川ちか全集』に投下された★1つレビューのように「カナは旧カナにしておきながら漢字が新字体なのはけしからん!」なんていう意見は、(私の記憶している限り)過去に見た事も聞いた事も無い。





さて、この話題はここからが面白くなるのだが、
記事が長くなりそうなので  へとつづく。






(銀) 例によって、色文字にはリンクを張っています。必要に応じてご参照下さい。

しかしあれだね。島田氏をディスりたいならもっと上手く立ち回ればいいものを、頭が悪いのかAmazonの低評価レビュワーはどれも仲良く「冒涜」というワードを強調するものだから、盛林堂関係者かサクラが書き込んだようにしか見えないんだよな。