判 型 : B6版 136ページ
価 格 : 2,000円
そしたらこの本、ヤフオクで59,000円なんて馬鹿げた値で落札された[落札者のヤフオクIDは f*6*d***(48)]のを皮切りに、『怪奇探偵小説家 西村賢太』をヤフオク/メルカリの両方で転売する者が続出、さすがに二度と50,000円以上もの暴価にこそならなかったけれど、ありえない値で釣られるアホもまた続出。盛林堂関係の同人出版本をいつもヤフオクで定価販売でなくオークション形式で売っている彩古こと八島久幸の極悪古本屋・古書いろどり[ヤフオクID:irodori_18]なんて、今回の西村賢太本で相当ボロ儲けしている。このリンク先を見よ!
すると。同人出版で増刷するなんて非常に稀だし、ましてや読者にそんな優しい態度をとるとは到底思えぬ盛林堂周辺でグルになっている善渡爾/小野塚/杉山らがたちまち『怪奇探偵小説家 西村賢太』を増刷すると言い出した。少部数なのに2,000円のリーズナブル価格を付けているというだけでも十分疑わしいのに、速攻で増刷対応するなんて、なにか裏があるに違いない。
増刷分はなぜか本丸の盛林堂HPではなく、神保町のPASSAGEや西荻窪の今野書店、吉祥寺のバサラブックスで売られたようだ。ここで私の注意を引いたのは善渡爾/小野塚/杉山の『怪奇探偵小説家 西村賢太』増刷に踏み切るまでの素早さ。この二ヶ月の動きを時系列に並べてみるとこうなる。
◆ 2月12日
HP「書肆盛林堂」にて『怪奇探偵小説家 西村賢太』発売 → 同日中に売切れ
◆ 2月16日
この時点で既に善渡爾/小野塚/杉山が増刷に動きだしていたらしい事がこのツイートから見てとれる。
◆ 2月24日
古書いろどりによってヤフオクに出品された『怪奇探偵小説家 西村賢太』が59,000円で初めて落札される。この後も定価の数倍の値での落札あり。(上記のリンク先を参照)
◆ 3月4日
『怪奇探偵小説家 西村賢太』増刷分が(最低でも100部)PASSAGEにて販売開始。
◆ 3月14日
善渡爾宗衛が「本日、三刷が到着、こっそり補充。」とツイート。この間、わずか十日。
『怪奇探偵小説家 西村賢太』の増刷までの流れを文字にしてみて、次のような疑問を抱いた。
⦿ 初版50部の少部数なのに、あの連中が価格を2,000円で設定する筈がない。ということは、最初から2,000円に見合うだけの部数を刷っておきながら、(コストをペイできるようにというよりも)できるだけ金を巻き上げるために、とりあえず50部のみの販売などとユーザーに飢餓感を煽っておいて超レア度を演出し、購入者をひとりでも多く釣る計画だったのではないか?
⦿ もしそうでないのであれば何故定価2,000円に設定できたのか?彼らがいつも販売している本の価格がコストと比較して妥当なものだというなら、どうして今回はこんな赤字覚悟の低価格にできたんだ?同一の本を最初から一括にて250部作るのと、三回に分けて50部100部100部と作るのでは、かかるコストは後者のほうが当然高くかかるのではないのか?
⦿ この種の並製本の増刷を仮に100部ほど印刷会社へ発注したとしよう。第二刷が3月4日納品され、彼らがどのタイミングで第三刷を発注したのか知らんが、3月14日に第三刷が納品されているというのは制作にかかる日数として妥当なのか?自分たちで適当に第二刷/第三刷といっておきながら、その実最初からまとまった部数が出来上がっていたのではないか?増刷分を買った方は奥付を確認してもらいたい。第二刷とか第三刷と印刷してあるなら本当に増刷しているかもしれないが、もしも何も書いてなければ増刷というのはでたらめである可能性が高い。
このように見てゆくと、超レア度を作り出すため最初盛林堂販売分を極端に少なくしておいて、古書いろどりなどのサクラを使い、オクやフリマで高騰状況を欺瞞した可能性だってありうる。それが事実なら、もはや犯罪的だ。
(銀) 普通の同人出版本にここまで疑惑が生じるなんてまずありえない。それほどまでに善渡爾宗衛/小野塚力/杉山淳のやっている事は異常。私の言う事に文句があるなら、いったいどういう理由でテキストを見るも無残な形で入力し作家への敬意を踏みにじった上、ぼったくり価格を付けた本を販売し続けるのか納得のいく説明を聞かせてもらいたい。左川ちか研究者・島田龍にも詫びを入れていないようだし、「年寄りだから老眼で目がよく見えない」などと言い訳にもならない弁解は通用しない。
この記事をもし国税局の方がご覧になっていたら是非とも善渡爾宗衛/小野塚力/杉山淳の、(ついでにお仲間の盛林堂書房も)納税状況を調査してもらいたいね。他の同人出版本より特別リッチな造本でもないのにあの価格だとか、本のプリント製本を発注する印刷会社を明記しないというのも、裏で相当あぶく銭をちょろまかしているからとしか思えんだろ。