先月12月6日、こんなメールが来た。
ハイブリッド型総合書店サービス「honto」ではネット書店(本の通販ストア、電子書籍ストア)とリアル書店を連携したサービスを展開しておりますが、2024年3月31日をもって「本の通販ストア」のサービスを終了することと致しました。2012年5月のサービス開始以来、多くのお客様にご愛顧賜りましたこと、深く御礼申し上げます。
私がhontoの存在を意識したのは、それまで利用していたジュンク堂書店のオンラインストアがBK1と共に、hontoに吸収されるニュースを聞いた時だったかな。BK1は一度も使ったことがなく、ジュンク堂のオンラインストアはネットストアHONという名称だったけれども、使い勝手が良かったのでジュンク堂主体の通販が無くなると聞いた時は非常にガッカリした。
他の通販でも同じだが、私にとって好ましい新刊書籍通販サイトの条件とは、
■ 新刊本の、webサイト上への登録がなるべく早くて、事前予約がしやすいこと
■ 新刊既刊にかかわらず、注文した本の発送処理がスムーズなこと
■ 何かを購入する以前の問題だが、そのwebサイト自体が重くないこと
■ 問い合わせをした際、カスタマー・サービスのレスポンスがちゃんとしていること
話を書籍通販に戻すと、(いい加減な記憶なので間違っているかもしれないが)末期のBK1は「ありゃあ、とても使えんよ」という声を知り合いから聞いていたため、hontoもBK1のダメっぷりをそのまま引き継いでいるかもしれず、なかなか積極的に乗り替える気にはなれなかった。またhontoにおけるweb上のレイアウトもあまり良いとは感じられなかったしね。
それでもジュンク堂がやっていたネットストアHON時代の購入データがhontoに移行されたのもあって、試しに何度かhontoを使ってみたのだが、全然便利とは思えなかったなあ。hontoって近刊本の登録はわりと早いのだけど、基本ベースの発送処理がトロいのが嫌で。在庫があるものなのに、【24時間】(24時間以内に発送される予定)となっているものもあれば、【1~3日】(1~3日以内に出荷、手配上の都合により出荷の遅れや出荷できない場合あり)となっているものもあったり、これが一番ネックだった。在庫があるのなら、すべからく注文した当日もしくは翌日には発送してくれないと。
hontoのwebサイト機能で強いてひとつだけ良いところを挙げるとするなら、もうほとんど市場に残っていない本が欲しくなった時、hontoの系列であるジュンク堂/丸善/文教堂の実店舗にて、その本の在庫を各県のどの店が持っているのか、一目で簡単に見る事ができる点。紀伊國屋書店も同じような機能はあるけれど、何度もクリックして出たり入ったりしなくちゃならないので煩わしい。だが残念ながら、この機能が活かされる機会はめったにないから、私にはあまりプラスにならず。
なんにせよ、上記で述べた理由以外にもポイントとかクーポン活用の面でもhontoは魅力が無かった。だからhontoが無くなっても全く困らないし、再び丸善・ジュンク堂書店のオンラインサイトが復活するなんて聞くと「ほれ見たことか。こんな事になるのなら、なんでBK1と一緒にhontoなんかに吸収されたんだよ」とジュンク堂に言いたくもなる。hontoはe-honが吸収するそうだが、e-honも現状のサイトそのものは使いたくなる特色が伝わってこないので、今の時点では新しいe-honを試してみようとは思っていない。