➀ 紀伊國屋書店の場合(発売日当日)
過去の記事で「西日本の実店舗書店は新刊入荷がダメ過ぎて使いもんにならん」と九州の友人がボヤいていた話に触れたのだが、今はすっかり通販利用派の私も昔から不思議でしょうがない。CDなら地方のショップであっても大抵発売日に新譜が入荷するものなのに、どうして本になると大きい書店であっても、それが地方だったら発売日に新刊が並ぶシステムになっていないのか?そして早くから事前予約していても、何故やっぱり入荷が発売日より遅くなるのか?
それはおそらくトーハンとか日販とか、取次業者の都合によるものなんだろうが、21世紀になってもこんな流通の仕方が旧態然として残ったままで、少しでも改善しようとする動きが一切起きてこないのだから、きっと何かしらのヘゲモニーが横たわっているに違いない。
そもそも現在新刊が店頭に並ぶのに、各都道府県によってどれ位の差が発生しているのだろう?そこで全国展開している書店のサイトを使って、各店舗のリアルタイム在庫をweb上で確認し、当blogで扱うようなジャンルに属する出たばかりの新刊について、各地・各店舗の在庫状況が一体どういう事になっているのかチェックしてみようと思う。
となっており、当blogでもそれを踏襲する。
【北 海 道】
札幌本店 [○]
オーロラタウン店 [×]
厚別店 [×]
小樽店 [×]
千歳店 [×]
【宮 城】 【群 馬】
仙台店 [○] 前橋店 [○]
【埼 玉】 【千 葉】
さいたま新都心店 [○] 流山おおたかの森店 [○]
浦和パルコ店 [○] セブンパークアリオ柏店 [△]
川越店 [○]
入間丸広店 [△]
【東 京】 【神 奈 川】
新宿本店 [○] 横浜店 [○]
Books Kinokuniya Tokyo [×] ららぽーと横浜店 [○]
西武渋谷店 [△] 西武東戸塚S.C.店 [○]
玉川高島屋店 [○] 武蔵小杉店 [△]
笹塚店 [○] イオンモール座間店 [○]
大手町ビル店 [○] イトーヨーカドー川崎店 [△]
イトーヨーカドー木場店 [○]
吉祥寺東急店 [△]
国分寺店 [○]
小田急町田店 [○]
【新 潟】 【富 山】
新潟店 [○] 富山店 [○]
【石 川】 【福 井】
金沢大和店 [×] 福井店 [○]
【愛 知】
mozoワンダーシティ店 [○]
名古屋空港店 [○]
プライムツリー赤池店 [○]
【大 阪】 【兵 庫】
梅田本店 [-] 神戸阪急店 [○]
グランフロント大阪店 [-] 加古川店 [○]
グランドビル店 [-] 川西店 [○]
本町店 [△]
京橋店 [-]
天王寺ミオ店 [○] 【岡 山】
高槻阪急店 [-] クレド岡山店 [×]
堺北花田店 [-] エブリイ津高店 [×]
泉北店 [-]
アリオ鳳店 [-]
大阪府は緊急事態宣言発令に伴う臨時休業にて在庫の開示が停止されている店舗がある。
【広 島】 【徳 島】
広島店 [×] 徳島店 [×]
ゆめタウン広島店 [×] ゆめタウン徳島店 [×]
ゆめタウン廿日市店 [×]
【香 川】 【愛 媛】
丸亀店 [×] いよてつ髙島屋店 [×]
【福 岡】 【佐 賀】
福岡本店 [×] 佐賀店 [×]
天神イムズ店 [×]
ゆめタウン博多店 [×] 【長 崎】
久留米店 [×] 長崎店 [×]
【熊 本】 【大 分】
熊本はません店 [×] アミュプラザおおいた店 [×]
熊本光の森店 [×]
【宮 崎】 【鹿 児 島】
アミュプラザみやざき店 [×] 鹿児島店 [×]
この記事の左上にupした店舗MAPを見ると、紀伊國屋の場合は西日本のほうが若干店舗が多く、栃木以北の東北方面は勢力が弱い印象を受ける。それはさておき、こうしてチェックする限り、やっぱり東日本のほうが新刊の入荷が早いのは厳然たる事実のようだ。岡山から西は入荷している店舗がひとつも無いのに、【札幌本店】はもう入荷している。
昔の単行本の奥付を見ると、定価とは別に地方価という若干高い価格が載っていた。都心から遠い土地には配送にコストがかかる、という理由なんだろうけど、そりゃないよな。今でこそ本の地方価は無いけれども、なんで西日本はここまで新刊の入荷が遅くなるのだろう?【札幌本店】に入荷しているのなら【福岡本店】だって入荷しててもおかしくないのに。