2021年6月19日土曜日

新刊本の店頭入荷状況に見る地方差

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② ジュンク堂書店の場合(発売日当日~翌日~翌々日)





前回(2021519日の記事を見よ)紀伊國屋書店全店舗における創元推理文庫新刊の店頭入荷状況の差を見ていったが、今回はジュンク堂書店で新刊入荷状況をチェック。前回は発売日のみウォッチングしたが、二回目でもあるし今回は発売日とその翌日翌々日、三日間続けたらどんな結果が得られるか調べてみた。


                   


調査対象店はジュンク堂書店国内全店舗。以前のジュンク堂は単独のネットストアを持っていたけれど、2016年にBK1と統合したhontoへ吸収されてしまい、現在ジュンク堂の店頭在庫を確認するにはhontoにて自分の探している本の商品ページを検索し、「店舗お取扱い状況」欄の中に入って見なければならない。hontoはジュンク堂だけでなく丸善と文教堂の店舗在庫も見られるようになっているが、その全てをチェックしていたらあまりにも数が多くなり過ぎるのでジュンク堂店舗のみをチェックの対象とした。

 

 

調査対象新刊は2021616日(水)発売の
探偵くらぶ『白昼鬼語』 谷崎潤一郎
光文社文庫 1,100円(税込)。
しかし同人出版でさえあまり見られない程の、
購買欲が全く湧かないpoorなカバー装幀だな。
光文社はやる気あるのか?(当記事の最上段にある画像をクリック・拡大して見よ)
の本の発売日である616日(水そして翌17日(木)翌々日18日(金)の午後に在庫状況を確認。hontoにおけるジュンク堂書店在庫表記の仕方もおそらく紀伊國屋書店と同じ感じで、[○] は複数冊の在庫があり、 [△]は一冊程度しかないという意味なのだろう。

 

[] = 在庫あり
[] = 在庫僅少
[✕]  = 在庫なし

各店舗名の[]が発売日当日、[中]が翌二日目、[右]が三日目の在庫状況を表わす。



 

【北 海 道】

札幌店 [][✕][✕]

旭川店 [✕][][]

旭川医科大学店 [✕][✕][✕]

 



【青 森】          【秋 田】

弘前中三店 [✕][][]    秋田店 [][][]

 

【岩 手】          【宮 城】           【福 島】

盛岡店 [][][]       仙台TR店 [][][]     郡山店 [][][]

 

【埼 玉】          【千 葉】

大宮高島屋店 [][][]  南船橋店  [✕][✕][✕]

                柏モディ店 [][][]

 



【東 京】           【神 奈 川】       【山 梨】

池袋本店 [][][]     藤沢店 [][][]    岡島甲府店 [][][]

プレスセンター店 [✕][✕][✕]

渋谷店 [][][]

吉祥寺店 [][][]        

大泉学園店 [][][]       

立川高島屋店 [][][]

 

 

 

【新 潟】                             【静 岡】

新潟店 [][][]      新静岡店 [][][]

  

【愛 知】          【滋 賀】                                【奈 良】

名古屋店 [][✕][]      滋賀草津店 [][][]            橿原店 [][][]

名古屋栄店 [][] []                     奈良店 [][][]

 

 


【大 阪】                             

大阪本店 [][][]         

天満橋店 [[[―] (6月18日はなぜか非表示)                  

難波店 [][][]

梅田店 [][][]

上本町店 [][][]

近鉄あべのハルカス店 [][][]

松坂屋高槻店 [][][]

 

 【兵 庫】

三宮店 [][][]

三宮駅前店 [][][]

神戸住吉店 [][][―](6月18日はなぜか非表示)   

芦屋店 [][][]

姫路店 [][][―](6月18日はなぜか非表示)   

西宮店 [][][]

舞子店 [][][]

神戸さんちか店 [✕][][―](6月18日はなぜか非表示)   

明石店 [][][]

 



【広 島】           【香 川】             【愛 媛】

広島駅前店 [✕][✕][]    高松店 [✕][✕][✕]        松山店 [✕][][]

 

 

 

【福 岡】           【大 分】             【鹿 児 島】

福岡店 [✕][✕][]     大分店 [✕][✕][✕]         鹿児島店 [✕][✕][]

 

【沖 縄】

那覇店 [✕][✕][✕]


                   



明らかに西日本への新刊の入荷は遅い。そしてそれは単に距離の問題では無いような気がする。東京と大阪のフラッグシップ店だけは新刊が発売日前日から入荷している事が多い。それなら、やろうと思えばある程度、全国均一に新刊が届くような流れを組むのは物理的に絶対不可能な筈がない。発売日に東日本は入荷できて、西日本には入荷できない理由は何なんだ?あと普段私はhontoを殆ど利用しないから通常よくあるトラブルなのかもしれないけれど、ビックリしたのは三日目の入荷をチェックしていたら、大阪と兵庫のいくつかの店舗で、在庫状況が表示されなくなっていた。何これ?こんなんでhontoの管理システムって信用できるのか?


地方の新刊の入荷が遅いと聞くと「二、三日も待てないのか」などと知ったような口を叩く東京近郊の人間がいる。そしてだいたいこの手の田舎者は何かというと自分がフラゲ出来るのをSNSで自慢していたりする。こういう連中は遠い尖閣諸島にでも島流しにしてやればいい。どのジャンルの趣味だろうと、欲しいニュー・アイテムは誰でも一日でも早く手に入れたいのが人情ってもんだ。本が好きで西日本、特に沖縄県に住んでいらっしゃる方々は色々不便も多く、さぞ大変だろうなあと同情する。




「本が売れなくなった」と言うが、実際新しくリリースされる単行本や雑誌の数はそこまで減っていない。ゴミみたいな本が濫造される一方、全国へ満遍なく配送されるシステムに改善しようとする者は誰もいない。新刊の種類によっては、二、三日どころか半月や一か月以上過ぎないと入ってこない土地もあるそうで、そんなんじゃマメに本を買おうなんて思う人はいなくなるのが当然。ここまで書店業界のシステムが偏向していては話にならない。

 

小泉進次郎が嫁に踊らされて始めたビニールのレジ袋有料化(あれって海や山に捨てる奴こそが一番の癌じゃないのか?)という悪法が罷り通るどさくさに紛れて、全国展開している書店ではどうして紙の袋まで有料されなければならないのか?こんな下らん事には速攻で追従しやがって実に許し難い。買物に行く機会が多い主婦ならまだしも、マスクを忘れないようにするのでさえ面倒な上に、仕事中エコ・バックなんかいつも携帯してられるか。フツーの人が実店舗の書店になんか行きたくなくなっても、それはごく自然な現象なのだ。