2018年 「優越的地位の乱用」にあたる疑いがあるとして、3月に立ち入り検査
2019年 商品の出品者に原資を負担させる値引きポイント還元について調査
表現を変えて言うと、今日までAmazon.co.jpが納入業者に対して強要してきた〈みかじめ料〉がこれだ。
1. 値引き額の一部補填
2. 過剰在庫の返品対応
■日本において「デジタルプラットフォーム取引透明化法」が施行され、隠されていた巨大企業の問題が堂々と公表されるようになるのは2021年春以降の予定。国はAmazonへの対処が甘すぎるんだよ。これからは「お前らの悪行、全て晒したる!」ぐらいの勢いでやってもらわないと。でないと、アマゾンジャパンにとっちゃこの程度では、ちっとも懲罰になってない。アマゾンからブン取った20億円は課徴金扱いで国庫行きだそうだから、苦しんでいる国内業者には一銭の助けにもならない。おそらくこの法律が施行されても、従来の協賛金以外の汚いやり口で、業者側はアマゾンジャパンから〈みかじめ料〉を締め上げられるのは目に見えている。
ホームである米国のAmazonで作った英語のアカウントが、海外の殆どのAmazonにおいて共通で使えるのは御存知だろうか。Amazon.co.jpでは「日本のAmazonは米国のAmazon本社とは別会社ですから」という言い分で個別にアカウントを作らせてきた。そりゃ日本人がアカウント上で使用する言語はアルファベットじゃなくて日本語なのだから、その点はまあ納得できる。
問題は、上記のように言っておきながら「本社がアメリカだから、日本には税金を納めません」なんて、あべこべな事をしていること。日本人がAmazon.co.jpに使ったカネは、日本人の為の税金とはならずに、(いくら同盟国とはいえ)米国にジャブジャブ流れっぱなし。なんで日本人はアマゾンジャパンの舐めた矛盾を根底から暴き出さないのか?
■地上波のTVでは最近、Amazon.co.jpの偽善的なCMスポットの量がとみに増加しており、不快この上ない。これまでも松本人志ら芸能人をCM起用して〈プライム月額500円〉をゴリ押ししてきたが、今回20億円返金が公になったのとほぼ同時に(いや途端に、か?)、Amazon倉庫で雇われている役を演じるジジイに「働き甲斐があります」などと言わせたり、その次はモノ作りをしている人達を応援していますみたいな「私どもは健全な企業です」という大嘘をアピールする映像へ内容をシフト・チェンジしている。
◎「konozama」
Amazon.co.jpで早々に事前予約をすると、発売日を過ぎても商品が発送されず、カスタマー・サポートへ問い合わせしたら引き当てをしそこなっているという毎度おなじみの不手際。買いたかったものを買い逃してしまったという理不尽な腹の立つ被害は、きっと誰でも一度は喰らっているはず。
更にYMO『テクノドン』リイシューのレビューで、その盤は「ハイブリッドSACDだから通常のCDプレーヤーでも聴ける/それなのに普通のCDまで発売したって誰が買うの?」と書いたら、たったそれだけでまた削除。きっと私のことはAmazonのレビュー管理部門ではデカデカとブラックリストに掲載されているんでしょうな。
■それまでにも、わざわざ書いた文章をレビュー管理部門によって勝手に消された事は幾度もあったが、さすがに堪忍袋の緒が切れて、もうAmazonのレビューに本やCDなどの自分の好きなものに対するレビューを書いてやるのは一切止めることにしたし、Amazon.co.jpから無料のVineサンプルをブン取る事はしても、金は一切使わないことに決めた。周囲にも機会があれば「もうAmazonは止めたほうがいいよ」と勧めている。
Amazon.co.jpからやくざのような取引条件を強要されるので書籍の流通を止めてしまった出版社、そしてAmazon.co.jpが隠蔽する数々の悪事を告発してやろうとしている人には微力ながら応援・協力したい。逆に、まだあの会社に尻尾を振っている企業に対しては、ひたすら批判するだけだ。日本の中で着実にアンチを増やしているAmazon.co.jp。「身から出た錆」とはまさにこの事なり。