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コミケや通販で売られている同人本はおそらくどれも、属するジャンルの違いはあれ、普通に常識的なテキスト入力で制作され、販売ルートに乗っている筈だ。しかし(湘南探偵倶楽部もそうなのだが)小野塚力/杉山淳/善渡爾宗衛のレーベルが垂れ流す同人本はあまりに酷い。
【綺想社】(☜)
【東都我刊我書房】(☜)
創作であれ翻訳であれ、日本語で発表された国内作家のレアな作品を復刊するレーベル。こちらも一旦テキストを入力したあと、一度たりとも再チェックをせずに製本するものだから、
〝選ましいブルドッグ〟〝マッチを取をおとす〟〝無味がわるくて生きた心持もしない〟
「俺らはレアなものを復刊してやっているんだ、
幾度となく当Blogにてお伝えしてきたように、彼らは左川ちかを醜い書痴マニアだけの愛玩物にするべく島田龍に度々妨害+恫喝行為さえ働き、それとは別に、他でも無礼な振る舞い(☜)を行っている。
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かくかくしかじかの状況にも〈ミステリ復刊に関わる業界の人間〉〈自称ミステリ(SF)・マニア〉〈ミステリ(SF)読み〉〈古本ゴロ〉といった連中は完全沈黙するばかり。つい最近では笑えることに、ミステリ本の所有価値自慢にいそしむ一部の輩にSNS上ですっかり踊らされている呉エイジ(☜)という人物が、たぶん小野塚力あたりからもそそのかかれたのだろう、「言っていることは正論だし、ミステリに愛情のある奴なんだろうが、銀髪伯爵は幼稚でキモイ!自分で本を作ってみろ!」と「X」や自分のブログを舞台に大騒ぎしたようである。SNSなどやらない私からすれば、労せずして当Blogの記事を世間に広めて頂き、誠に有難い限り。
クオリティーからして売る資格も無い東都我刊我書房の同人本を、積読状態のまま一度も開いてないのならいざ知らず、あのテキスト入力状況を知った上で全面肯定するほど重度の購入依存症に侵されているのだから、どうにも憐れというか、往年の釈由美子の名ゼリフそのまま「お逝きなさい」と言うほかない。私のことなんぞ一向にキライで結構だが、この呉エイジという御仁は自分のチンケな所有慾以前に、見るも無残な本作りの態度を善渡爾宗衛らが改めず、この世の人ではないため自分の口で抗議することもできない物故作家の大切な作品を貶め続けるその傍ら、さんざん私腹を肥やしている現状をもし知ったら著作権継承者の方々はどう思うのだろう?とか、作者サイドの痛みをちっとでも想像できないのかねえ。
十年ちよっと前から探偵小説の同人本を制作・販売する人は徐々に増えてきた。探偵作家の親族や著作権継承者の立場から、表立って作品復刊に際し明確な意思を表明した人というと、夢野久作の孫・杉山満丸氏ぐらいしか私は思い当たらないけれども、綺想社や東都我刊我書房のように他人の創作物を踏み躙ってまで金儲けしているような奴がいたら、自作を守る思いが人一倍強く不幸にも自死にまで追い込まれた芦原妃名子でなくたって、著作権継承者にあたる人は間違いなく傷付きもするし、強い怒りを抱くに決まってんだろ、と私は考えている。