2023年12月14日木曜日

『劇画アワー/ゴルゴ13』(1971)

NEW !

BS-TBS
2023年12月放送



➊ 正確な全オンエア・データが知りたい




原作の連載スタート以来、TBSによって初めてアニメ化というか映像化された「ゴルゴ13」のロスト・テープが約半世紀ぶりに発掘された。アニメと言っても正確には動画じゃなく、アフレコで音声を入れてはいるが、一場面一場面ごとの静止画を連続して見せるスチールアニメである。あの時代の映像コンテンツを日本のテレビ局がからきし保存できていないのはいつものことだけども、動画じゃないぶん映像の絵柄が(当時のさいとうプロが描いた)原作の絵柄に非常に近いのがポイント高いし、これなら私も絶対観たい。今月1211日から18日まで、BS-TBS深夜3時台にて現在放送中。(TVerでも視聴可)

 

 

今回再放送されるエピソードは以下の22回分のみ。このあと数ある不明な点を考察してゆくが、五十年前にTBSが放送したこの『劇画アワー/ゴルゴ13』のエピソードがこれで全部だとは考えにくい。では下段に記載するオンエア内容一覧を見て頂きたいが、括弧内は原作だと連載第何話にあたるのかを示したもので、当時のオンエアの順番ではない。この記事をupした時点ではまだ「ゴルゴ in 砂嵐」までしか放送されていない。


 
 

1211日(月)AM3:004:00

「白夜は愛のうめき」Part1Part2(第6話)

「狙撃のGTPart1Part2(第12話)

 

1212日(火)AM3:004:00

「猟官バニングス」Part1Part2(第14話)

「ブービートラップ」Part1Part2(第7話)

 

1213日(水)AM3:004:00

「檻の中の眠り」Part1Part2(第5話)

「ゴルゴ in 砂嵐」Part1Part2(第10話)

 

1214日(木)AM3:004:00 放送予定

「シェルブール0300Part1Part2(第27話)

WHO?Part1Part2(第15話)

 

1215日(金)AM3:304:00 放送予定

WHO?Part3(第15話)

「スタジアムに血を流して」Part1(第17話)

 

1216日(土)AM3:304:00 放送予定

「スタジアムに血を流して」Part2Part3(第17話)

 

1218日(月)AM3:003:30 放送予定

「殺意の交差」Part1Part2(第16話)

 

 

一回につき約十分の短い尺。Wikipediaを見る19714月から7月にかけて平日(月~金)23時台にTBSで放送されていたそうだが、『THEゴルゴ学』をはじめ私の所有しているゴルゴ本を見ても、このアニメに関する詳細なオンエア・データは載っていないので分からない事だらけ。最低でも実質三ヶ月は放送されたとして【月~金5回】×【月四週】×【三ヶ月】、かなり少なく見積もっても60回ぐらいは放送された?

 

 

 

 

公式研究本『THEゴルゴ学』によれば、原作「ゴルゴ13」が『ビッグコミック』にてスタートしたのは1969年初頭(wikipediaでは196811月になっている)、このアニメのオンエアが始まった19714月に発表されている原作エピソードというと第41話「そして死が残った」あたり。原作第1話~第50話までを仮に〈ゴルゴ初期〉と呼ぶならば、TBSはかなり早い段階から劇画「ゴルゴ13」に目を付けTVアニメ化したと言えよう。

 

 

いま再放送されている映像を観ても、第◯回なのかを表示するナンバリングは無いし、上記一覧の放送順が当時の放送順なのか疑わしい。原作の発表順を無視してアニメ化を進めた可能性も無くはないが、原作では例えば第10話「ゴルゴ in 砂嵐」/第19話「ベイルートVIA」/第20話「最後の間諜虫(インセクト)」にて言及される❛虫(インセクト)❜のように、初出時には登場する時期が離れていても、話が連続していて再び登場するキャラクターがいたりするので、混乱しないよう本当はこのアニメも第1話「ビッグ・セイフ作戦」からほぼ原作どおりに制作されていたのではあるまいか。ただそうなると、何故BS-TBSが上記の順番で再放送しているのか理由が皆目掴めないのだけども。

 

 

今回発掘された映像の内訳からして、(原作でいうところの)最も連載が先に進んでいるエピソードは第27話「シェルブール0300」。そして通常は1エピソードにつき二回分を使っての放送ながら、「WHO?」と「スタジアムに血を流して」は原作でそれほど長い話でもないのに三回分を使っている。上段のケースとは逆に、19714月の月初から7月の月末までフルに日数を使って放送したと考えてみると、約80回はオンエアした換算になるが、いったい原作第何話まで進んだところでこのアニメは終了したのか私は知りたい。ていうか、もうこれだけしか残存してないのだろうか?他の回もどこかに眠っていないかな。

 

 

さっき原作第50話までを〈ゴルゴ初期〉と呼んでみた。個人的に第50話までのエピソードで是非アニメ版でも観てみたいのは、初めてGの右手が震える謎の症状が起こる第34話「喪服の似合うとき」と、原作全話の中でも傑作として上位にランキングされる第37話「AT PIN-HOLE!」か。ルーツ編第一作「日本人・東研作」も観てみたいけれどこれは第59話だし、このアニメ版に取り上げられたかどうかは微妙。

 

 

 

 

(銀) 『劇画アワー/ゴルゴ13』の話は本日限りのつもりだったが、語り尽くせていない話題が残っているし、番組もあと四日分まだ観ていないので、近日中に続きをupする予定。
 

 
原作にて深みのあるエピソードが増えてくるのは、実は第50話以降。最初の頃のゴルゴはやけによく喋ったり、些細な事で驚きの表情を見せたり、まだまだキャラクターが固まっていない。「檻の中の眠り」は脱獄ものの嚆矢、「白夜は愛のうめき」はGに特別な感情を抱いた女が狙撃現場を目撃して結果Gに殺されてしまうパターンの嚆矢になり、のちに何度も繰り返されるフォーマットの根幹を改めてこのアニメで再確認することができる。 



(☜)につづく。
 

 

 

 

   ゴルゴ13 関連記事 ■ 

 

『ゴルゴ13/㉗芹沢家殺人事件』さいとう・たかを

★★★★★

「すべて人民のもの」あたりまでのダイナミックな質感のゴルゴが好きだった (☜)