いつもなら東都我刊我書房が新刊を発売する際 twitterで事前に告知をバラ撒いているが、足りぬ頭の彼らでもちっとは「ヤバイ」と察し始めたのか、倉田啓明新刊『嬰児虐殺』に関する情報はコソコソ目立たぬよう公開され、発売前日に通販サイト「書肆盛林堂」内で〝明日(6月10日)朝11時『嬰児虐殺』発売開始〟と更新、同じく盛林堂書房店主・小野純一のパシリをやらされている古本ツアー・イン・ジャパンこと小山力也のブログで『嬰児虐殺』発売について言及、あと盛林堂による発売当日午前11時通販開始のツイート、表向きはこの三つだけだったそうな。
どうせ裏で、莫迦な連中をターゲットにDM使ってこっそり知らせる事だってやろうと思えば可能だし、また実際まんだらけや神保町PASSAGEでシレッと『嬰児虐殺』は売られている。いくら倉田啓明だからって、いまだにテキストが崩壊した東都我刊我書の本を必死になって買っているのはどんな人間なのか、いっぺん顔を見てみたいと思いません?少なくとも小説を読んで楽しむ脳味噌を持ち合わせていない御仁なのは確かでしょうがね。
『嬰児虐殺』の内容がまた盗人猛々しく、過去に盛林堂ミステリアス文庫として出した『我が屍に化粧する』のうち、「龍宮歌舞伎」「影売若衆」「花夜叉の怨霊」「刺青屏風」「女装の死刑囚」「嬰児虐殺」「白金の義歯」だけを抜き出すだけでなく、龜鳴屋の『倉田啓明譎作集/稚児殺し』から「人魚の肉」をかっぱらってきている。『我が屍に化粧する』が高値取引されているのに付け込んで、手軽にあぶく銭儲けしようとする魂胆みえみえ。それなら盛林堂ミステリアス文庫の『我が屍に化粧する』をそっくりそのまま増刷すればいいだけの話だろ。『我が屍に化粧する』から半数も欠落していながら、価格はプラス2,000円上乗せして相変わらずぼったくりの5,000円。
テキストはどうよ?ってですか。そりゃ私、龜鳴屋版『稚児殺し 倉田啓明譎作集』と盛林堂ミステリアス文庫版『我が屍に化粧する』は所有してるし、いくら人柱となって毎回ボランティアでゴミ同然な本のレポートをしているったって、今回は買いませんよ。それに買おうが買うまいが意固地な善渡爾宗衛が自分で本を制作している以上、正しいテキスト入力をする可能性はゼロ。本書の編者は片倉直弥になっているけれど、善渡爾宗衛があんなヒドイ作りで『倉田啓明文集』を復刊しといて、何事もないかのように『嬰児虐殺』が続けて発売されるのだから、片倉直弥が善渡爾と同じ穴の貉なのも確定。まともな感覚の持ち主なら善渡爾や小野純一らのやっている事をほっとく筈がないものな。
(銀) 五年前にレーベル名:暗黒黄表紙文庫で盛林堂を経由して販売された大下宇陀児『空魔鉄塔』。この本のクレジットは編者:善渡爾宗衛となっていながら巻末の文章は番場ハジメなる人物が執筆していた。協力者への謝辞も述べられているのだけど、本文レイアウト担当者として片倉(直弥)の名前は出て来るのに、善渡爾の名はなぜか一切無い。
片倉直弥も善渡爾の偽名のひとつかと疑っていたが、〝番場ハジメ〟のほうが〝紫門あさを〟と同様、善渡爾本人のようだ。なんでもいいけどこの情報も善渡爾宗衛を訴える予定のある方々のご参考になれば幸いでーす。