晩年の池田は脳梗塞で倒れ不自由を強いられていたらしい。それまではハンパなく電話が長かったり筆まめだったりと非常に話好きだったようだし、こんな大病を患ってしまった日には他者とのコミュニケーションが取れなくてつらかったろうな。私の関心が向かない業界の事が書かれていて「なるほどな」と勉強になる反面、池田憲章という人はどうも多方面に興味が向き過ぎて、口だけに終わるというか企画倒れで消えていったアイディアは途轍もなく多そう。
探偵小説に関する範囲でいうと海野十三や香山滋あたりに池田のコントリビューションがあったのだが、本誌の中でその手の話題に触れられている箇所は少なすぎて、殆どゼロに等しい。海野十三読本も幻のまま終わってしまった。海野といえば、本誌の追悼文集にどうして北島町立図書館・創世ホールの(というか先鋭疾風社の)小西昌幸の名がないのか、それが納得いかない。私からすると池田憲章の知友といえば何をさしおいても小西昌幸なのに、本誌の編者は徳島の小西に連絡を入れたのだろうか?それとも小西の存在を知らなかったのか。だとしたら失礼な話だ。
それよりも今回の追悼特集をバックアップしてるのがまんだらけって・・・盗品販売の噂もあり森英俊や盛林堂書房周辺とズブズブな関係で、当Blogでも再三批判しているNo 校正/No 校閲の同人本を売りまくり、それらの販売価格は定価の上に更に消費税を乗せているという悪徳業者のパンフレットという形で出される事に私は最も疑問を抱く。そりゃあまんだらけは【怪獣/特撮/アニメ】に限らずサブカルオタにとっての聖地さ。しかし私みたいな門外漢が言うのも何だが池田憲章って大伴昌司や竹内博の系列に連なる、功績ある人なんじゃないの?だとしたら、まんだらけのパンフなんて薄汚れたやり方じゃなくて、(仮に同人出版でしか出しようがなかったとしても)もっとしっかり後世に伝えられるような本を何故作らないのか?
(銀) 池田憲章ワークスの中で個人的にひとつ挙げるとしたらコレ。
当然この本も『資料性博覧会16』の中では一言もふれられていない。「新八犬伝」本も実現せず誠に残念でならぬ。