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北海道立図書館
◆ よその県に住む者からの複写依頼を拒否する北海道立図書館
担当者が変わって福岡県立図書館は一回の複写件数をやたら限定するようになってしまい、熊本県立図書館には「女妖」を掲載した新聞の所蔵が無かった。公共図書館にこだわるのならば『九州日報』だと便利な複写依頼先が無いし、もう『北海タイムス』でもいっかな~と日和って南から北へ狙いを変え、『北海タイムス』を所蔵している北海道立図書館へ郵送複写依頼のメールを送ったところから、昨日の続きを始める。過去に北海道の図書館へ複写依頼をした事はない。
📧 いや~、福岡県立図書館の時も「たいがいにせえ」と思ったけど、
上には上のしょっぱい公共図書館ってあるもんですな。
次にお見せするのは(例によって一部分のみ)、北海道立図書館一般資料サービス課 K氏から送られてはきたがSPAMだと認識されて迷惑メールフォルダに入っていた返信である。文字の色付けによる強調は私によるもの。
大変恐れ入りますが、北海道外にお住まいの方の郵送複写サービスのお申込みについては、
北方資料(資料情報の詳細画面で所蔵館:北方資料と表示されるもの)と、
当館のみが所蔵している資料に限り、お受けしております。
(中略)
複写を希望されている『北海タイムス』昭和4年5月21日~同年12月28日について、
国立国会図書館でもマイクロフィルムの所蔵があるようです。
(中略)
データ上では夕刊の欠号情報はありませんでしたので、
国立国会図書館の遠隔複写サービスをご案内させていただきます。
申し訳ございませんが、ご理解のほどお願いします。
(中略)
なお、国立国会図書館から複写不可と回答があった場合、
不可の分は当館複写サービスをご利用いただけますのでその旨お知らせください。
以前からこんな対応をしていたのか知らんが、複写件数の制限どころではなく拒否だぞ、拒否。「国会図書館を利用しろ」とおっしゃるが、『北海タイムス』はおたくの地域だけで発行された新聞じゃないんかい?他県の人間は郵送複写サービスお断りって、どういうつもりなんだ?やらなくてもいい業務なのに、いたずらに地方から押し付けられている事実を国会図書館は承知しているのだろうか。もしもワタシが国会図書館の偉いポジションにいて、地方の公共図書館がこのように横着しているのを知ったら絶対許さんけどな。
📧 やれ困った。
北海道立図書館がこれほど排他的なのであれば、当初の予定どおり『九州日報』狙いに戻るしかない。公共図書館は使いもんにならず、残る所蔵機関は大学図書館。福岡市西部にある九州大学の図書館が『九州日報』を所蔵しているようで、九大附属図書館HPの利用ガイドをじっくりと読み込む。
へ?
◉複写料/白黒一枚あたり60円
◉申込件数/1名につき、1ヶ月に5件程度が上限
白黒複写で1枚60円もさながら、1回の申請でたった5件まで? マジで言ってんのか?
念の為、メールで確かめてみる。
以下、九州大学附属図書館
利用者サービス課 参考調査係のH氏からの返答。
誠に申し訳ございませんが、当館においても他の図書館と同様に、
1回の依頼でご依頼をお受けすることはできず、全てが完了するまで、
半年もしくはそれ以上のお時間をいただきます。
お申込の単位ですが、新聞につきましては、
日付ごとに件数を分けてお申込みいただくのが原則となっております。
📧 ・・・・・・。
「北海道江別市文京台東町41と福岡県福岡市西区元岡744にはレベル10級のコロナ・ウイルスが蔓延してまえ!」と心の中で強く念じながら、粛々と次の図書館を探す。私立の熊本学園大学が『九州日報』を持っており、すでに半分以上やる気が失せつつも交渉。そしたら今度は熊本学園大学附属図書館レファレンス係の女性曰く、
「大変申し訳ありませんが、現在当館はずっとマイクロフィルムの機械(リーダー=投影機のことだろう)が故障しておりまして、マイクロフィルムを閲覧する事ができません。いま業者へ修理に出す申請を出しているところなんです。」
このやりとりをした時は、コロナのせいでどこの図書館も一律入館お断り状態になっていたし、あちらこちらでダメダメダメダメ言われるものだから、しばらく様子を見ることにした。一ヶ月ほど過ぎて再び熊本学園大学へ「もうマイクロの機械は使えるようになりましたか?」と訊いてみる。そしたら「まだ業者に出してないんです」だって。
ダメだ、こりゃ。
いつからリーダーが壊れていたのかまでは聞かなかったけれど、使えないのに放置したままで、その間マイクロフィルム閲覧ができなくて困る教授や学生は一人もいないのかね、この大学は?
📧 新聞は所蔵していながら、従来みたく複写依頼を受け付けてくれる図書館がない。それほど気長ではない私がよく我慢して最終的にコピーを入手できたもんだと自分でも感心するけれど、ではどうやって最終的に『九州日報』のコピーを取り寄せる事ができたのか。それは次回の記事にてお話ししよう。
(銀) 「そんな状況だったら四の五の言わず、さっさと国会図書館を使えばいいのに」と思われた方もいらっしゃるだろう。いや、一応あそこにもコンタクトはしたんですよ。
それも含めて、④(☜)へつづく。