2021年1月28日木曜日

『The Complete Series One/Ultra Q』

2020年1月29日 Amazonカスタマー・レビューへ投稿

Mill Creek Entertainment     Blu-ray Box(4枚組)
2019年10月発売



★★★★★  北米盤BD-BOX(2019)と
       国内盤LD-BOX(1993)ではこんな違いが




定価が40,000円以上もした『ウルトラQLD-BOX(その頃から特典映像はあった)を所有しているので、異常に高すぎる国内盤ブルーレイBOXを再び買う気はなかったけれど、北米盤のプライスとクオリティーには抗えなえず。


 

 

   これから 北米盤ブルーレイBOX を買う場合


ウルトラ・シリーズ北米盤ブルーレイBOXは通常盤と限定盤の2タイプでリリースされている。『ウルトラQ』の場合だと、

 

通常盤   
ケースの軸受け部一箇所にディスク一枚だけはめてある(日本ではこれが普通)

限定盤   
軸受け部一箇所にディスクを複数枚はめている(海外のBOXものにある悪い慣習)

 

これが原因で輸送時にディスクが軸受けから外れてケース内で動くため当然記録面にキズが入りやすくなり、結果「新品で買ったのにエラーが発生する」報告は通常盤よりも限定盤の方が多いと思われる。『ウルトラQ』のトラブル・レポートは少ないが『マン』『セブン』に多いのは、あちらはディスク枚数が多いためケースの軸受け部一箇所に無理やり何枚もはめる仕様になっているから。

 

 

私の買った『ウルトラQ』通常版の梱包ビニールにはMade In Mexicoと印刷。Amazon.co.jpの新品で3,000円未満だった。北米盤ブルーレイBOXは国内盤のように特典映像はない。そして、限定盤とは言っても収録内容は通常盤と同一のようだし、単にアウターケースがスチールブックという缶の素材になっているだけ。となるとトラブル・レポートが多く値段も高い限定版は避けて通常盤を選択するほうが賢明。

 

 

今回のリリースで私がもっとも気にしていた権利問題も、Indigo(英)+ Mill Creek(米)と円谷プロがちゃんと契約を交わしているクレジットをパッケージ上で確認できて安心した。『ウルトラQ』 は予算・時間・叡智を正しく使った日本TV史上最高の番組だから、こりゃ買ったほうがいい。

 

 

 

   北米盤ブルーレイBOX(通常版)を全話視聴した感想 

 

【 音声 】 オリジナル・モノラルでないのに否定的な声もあるが、北米盤ブルーレイの疑似ステレオをコンポのスピーカーに通すと、石坂浩二のナレーションがあたかも目の前で囁いているように聞こえるし怪獣どもの地響きも段違い。「宇宙からの贈り物」の、離島に到着するシーンで今回ハッキリ聞こえる波音はLDでは全く聞こえなかった。私のように、これまで2000年以降の映像を見ていなかった人には映像よりむしろ音でビックリするかも。

 

 

【 映像 】 wowowは見ていないが、つい最近のファミリー劇場オンエアよりも綺麗に思えた。例えば「ゴメスを倒せ!」OP直後の、ゴメスの頭の爪の下に生えている毛がなんともクリアに見える。レストア時に消せなかった(?)キズ・ホコリ・ピアノ線は僅かにあるが、LDと比べると何倍も鮮明。モノクロだからこそ『マン』以降にはない怖さがあるし、怪物のヌメヌメ感も一層リアルに見えるのであって〝総天然色〟化は邪道な加工。これだけのレベルなら普通のユーザーで文句を言う人はいまい。




【 いくつかの個人的なチェック・ポイント 】 


➤ Thanks to japanese Ultra Q fansite!

➤ 北米盤ブルーレイBOX = BDと略す   

➤ 劇伴の異同は煩雑になるから触れない

 

 

「五郎とゴロー」

当然ながらLDBDとも〝青葉クルミ〟ヴァージョン
(「甘い蜜の恐怖」も両方〝ハニー・ゼリオン〟ヴァージョン)


「猿きちがい」「エテキチ」「唖(おし)」「土人」のワード → LD BDとも削除無し

LD  OPテロップでの金城哲夫/有川貞昌/円谷一のクレジットがそれぞれ単独ではない

BD  三人のクレジットがそれぞれ単独になっている

 

 

「宇宙からの贈り物」

LD  OPの長さが1分数秒、海外吹替版「宇宙からの贈り物」OP(特典映像)も同様

     テロップなしOP(特典映像)は50秒弱と短い

BD  上記のテロップなしOPと同じ50秒弱の短いヴァージョン

 

 

「マンモスフラワー」

〈マンモスフラワー対策本部〉の看板が大写しになる直前、ビルが崩れ落ちるシーンにて

LD  画面右上にスタッフの手らしきものが映っている

    (わかりにくくて私は今迄ずっと知らなかった)

BD  スタッフの手が無いかのように修正

 

 

「育てよ、カメ」

LD  OPに少年のしゃべりが入ってない

BD  OPに少年のしゃべりが入っている

 

 

「クモ男爵」

洋館炎上時にスタッフの手がはっきり見える、有名な迷シーン

LD → 手が見えている

BD → 手が見えないように修正

 

 

「地底超特急西へ」

LDBDとも、OPで曲が始まる直前に急ブレーキ音が入っている

初期DVDにはこの効果音が抜けているという話だが・・・

 

 

「バルンガ」

奈良丸博士が自転車でやってきた万城目と由利子に語るセリフ

LD  「きちがいじみた」という部分が抜かれている

BD  「このきちがいじみた都会」という本来あるべき言葉へ戻されている

 

 

「カネゴンの繭」

カネゴンになってしまった金男が友達の家で笑われるシーン

カネゴンの口から一瞬見える中の人の顔がLDではぼやけてわかりにくいが、

BDでは綺麗に見える

 

 

「ゴーガの像」

岩倉が倒れてきた像の下敷きになった直後、ゴーガが巨大化するシーン

LD  画面下、ゴーガの貝殻をつかんでいるスタッフの手(?)が見える

    (これも今迄私はずっと知らなかった)

BD  人の手らしきものは見えない

 

 

「悪魔ッ子」

石坂浩二のEDナレーションがまったく別物

LD  「いったい、子供が犯罪を犯すものでしょうか?・・・」

BD  「リリーは悪魔ッ子ではなかったのです・・・」




(銀) Amazonへ投稿した探偵小説関連のレビューを当Blogに掲載するのも今日がラスト。 探偵小説が中心なのだからそれにふさわしい名書で最後を飾りたかったのだが、運悪くピッタリくるものが無かった。最近、心躍るような新刊になかなかお目にかかれなくなっていたのも理由のひとつ。よって私がAmazonの利用を止めてしまう真際に書いたレビューで、なおかつ今まで投稿してきたものの中でも「役に立った」票が最も多かったこのアイテムを当BlogのChapter Oneにおける締め括りにしたいと思う。



ウケが良かったとは言っても特に私の文章が優れていた訳ではなく、ウルトラ・シリーズの根強い人気があっての事。しかも近年は海外商品についてのAmazonレビューで、「役に立った」票が日本国内で多い場合は欧米Amazonの同商品レビュー欄にも反映されるシステムになっているらしい。サイトが日本語を勝手に英訳するので海外のユーザーもこのレビューに「どれどれ」と興味を示した、その結果なのであろう。『ウルトラQ』は我が国では本当に数少ない、テレビ・コンテンツの宝。