2020年11月27日金曜日

『小林信彦萩本欽一/ふたりの笑タイム/名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏』

2014年1月27日 Amazonカスタマー・レビューへ投稿

集英社
2014年1月発売



★★★★   小林信彦の目の黒いうちに出る喜劇人本としては
              これが最後になるのかもしれない




(探偵小説には何の関係もない内容だが小林信彦の本だし、せっかく書いたレビューだからこのBlogへ救済しておく。彼の年齢・体調を考えると既発物の再編集、あるいは今迄世に出してなかった原稿を蔵出しする本ならば発売される可能性は残されているけれど、今後新しく喜劇人本を書き下すのはかなり難しい作業だと思われる。幸い小林は脳梗塞から復帰して『週刊文春』エッセイを連載しているが、まっさらな新作となる彼の著書を我々はあと何冊読むことができるだろう?)


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小林信彦が執筆するいつもの喜劇人評伝スタイルを採らず、今回は萩本欽一とのリラックスしたトーク。欽ちゃんのキャリアを辿るのではなく、彼らふたりの好きな喜劇人について語り合い、それゆえお互いの関係性も改めてよくわかる。




欽ちゃんが「あれはどういうことなの?」と聞き手側に回っている部分が多いのは、長年のつきあいによる信頼と彼のバランス感覚なのかなと思っていたら、本書は萩本サイドから小林と話をして本を作りたいとオファーを出したという。そういう訳で既出の小林信彦喜劇人本とは一味違う風合いになった。




名プロデューサー井原高忠の話に始まりコント55号「飛びます飛びます」の成り立ちへ。TVよりも舞台での演者の魅力に自然と話は傾く。3章以降に登場するのは渥美清/クレイジー・キャッツ/フランキー堺/エノケン/伴淳三郎/森繁久彌/由利徹/三木のり平ほか多数。浅草演芸界の楽屋話もある中、萩本の師匠である深見千三郎の存在が話題に出てこなかったのは不思議。このトークでの萩本の興味は、同じ深見の弟子であるビートたけしについても対象にしていなかったようだ。

 

 

現役選手だと伊東四朗やタモリには触れているが、若手(?)で名が出てくるのは作家畑の三谷幸喜と宮藤官九郎ぐらいか。それは80年代の漫才ブーム以降、彼らが「いい」と思える喜劇人が誰もいないことを暗に示してもいる。

 

 

対談だからこそ語れる、初めて知る逸話もいろいろ。紙面上では萩本の語り口にTVで見るあのクドさが表れないのが良かった。9歳年下の萩本が日本の喜劇史について小林に教わっている構図がなんとも言えずおかしい。




(銀) この本のレビューで思い出すのは、くだらない事に詳しい知人がその頃私にしてくれた話。そいつ曰く「集英社ってさ、新刊本が出ると発売日には速攻でAmazonにその本の絶賛レビューが付くんだよ。そのレビュワーが過去にどんなレビュー書いたか見てみると、集英社の本にしかレビュー書いてなくてどれも全部★5つ。すごいわかりやすいステマ活動だわな~。」

 

 

知人によると、女性タレントの写真集界隈でその話がネタになっていたらしい。で、めったに集英社の本を買わない私も本書を買ったのでAmazonにレビューを投稿したら、もう既に本書の発売日(124日)に絶賛レビューを投稿している〈コトブキ ツカサ〉という人物がいて「ああステマってこういうことね」と納得。たしかこの時、出たばかりの集英社の本を試しに三~四冊(何の本だったか忘れてしまったが)アトランダムに選んでAmazon上で見てみるとどれも同じ状態。発売日に早速絶賛レビューが投稿済みだったのでやっぱり単なる噂では無かった。

 

 

Blogへ本書のレビューを救済するので久しぶりにAmazonで本書のレビュー欄を見てみたら、その〈コトブキ ツカサ〉という集英社ステマ工作員のレビューはまだ残っており(ちなみに私の投稿したレビューはこのBlogに掲載した時点でAmazonからは撤退済み)、この人のペンネーム部分をクリックし過去の投稿レビューを見ると四件しかなくて、そのどれもが集英社の新刊で絶賛ばかりなのが今でも確認できる。

 

 

今でも集英社が相変わらずAmazonでレビュー工作をしているのか、知らない。このBlogを書くだけで大変なのに、そんな事までいちいち調べている暇も無いしね。でも「集英社 ステマ」で検索すると「ジャンプ編集部がステマを謝罪」「集英社がワンピースのステマ活動を認め炎上」という記事が色々ヒットしてくるから、懲りずに手を変え品を変えセコい自作自演を続けているのだろう。