2020年6月16日火曜日

『ぷろふいる』復刻版

2009年8月18日 Amazonカスタマー・レビューへ投稿

ゆまに書房
2009年7月発売



★★★  『ぷろふいる』全復刻万歳!でも図書館本では・・・
   

 
 

雑誌『ぷろふいる』については戦前日本の探偵小説が好きな人なら説明不要だろう。『新青年』よりはるかに発行号数が少ないとはいえ、よくコンプリート復刻したものだなとは思う。めでたい事だ。しかし・・・。



実物を手にしていないが、ゆまに書房だからおそらく本の友社の『新青年』復刻版と同様、これはハードカバー仕様で書影コピー復刻、いわゆる完全な図書館本だと思われる。全48冊のうち昭和104月号までの246巻分が第一回配本にあたり、それ以降は20101月発売予定。

 

 

『ぷろふいる』の全貌を手にしたい気持はやまやまなれど、超高額なお値段で一般個人は欲しくても、とても手の出しようがない。Amazonでは1巻ごとのバラ売りもしてくれているようだが、それでも・・・。幸運にして最寄の図書館が購入してくれていたら閲覧しに行くことぐらいしかできないですな。

 

 

こういう企画を否定する訳では全然ないけれど、国書刊行会の『新青年』復刻版や『戦線文庫』復刻版のように雑誌の原型を留めた仕様で、一般人でもなんとか購入できるような販売形態であったなら・・・と、つい溜息を漏らしてしまうのである。

 

 

 

(銀) このレビューのみ、後にも先にも現物を買わずして投稿した唯一のもの。「そのうち1セットずつでも購入していかなければ・・・」と思いながら未だに入手できていないというていたらく。それどころか「買う前に図書館などで一度現物を確認しなくちゃ・・・」といったリサーチさえやりそこなっているのだから、実に無精な自分だ。