2023年2月12日日曜日

ゆうちょ銀行及び日本郵政のハンパない改悪が我慢ならん

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🔥 紙の目録でもネット通販でも、郵送扱いで古書を買う人なら殆どの方が(いわゆる〝ぱるる口座〟の頃から)ゆうちょ銀行を使ってきたはず。手数料の面で非常に使いやすく、少し前まではヤフオクにて何かを落札した時も、出品者へ振り込むのに銀行口座払いを手数料無しで行う事ができて(過去形に過ぎないが)なにかとゆうちょは便利だった。他行と比べ、どんな都道府県にさえ郵便局のATMがいたるところにあるのも大きなメリットだったが、最近は「全国におけるこの郵便局の多さが逆に日本郵政の首を絞めている」との指摘もある。配達員不足も問題だし。

 

 

2010年を過ぎていつの間にか、どの銀行もインターネットバンキングを推すようになり、ATMで現金の移動をしたら、これまで以上にムダな手数料を取られるような仕組みへと変貌してきた。そうなればネット上で金のやり取りをすると当然セキュリティの強弱が問われるのは自明の理。ゆうちょ銀行のインターネットバンキング〝ゆうちょダイレクト〟にも送金等にワンタイムパスワードが必要であって、そのパスワードというのはゆうちょ用のトークンから得るか、あるいは自分が〝ゆうちょダイレクト〟に登録した(PC以外の)メールアドレスへパスワードが送られてくるシステムの二択。わざわざゆうちょ銀行へトークン入手を申請して送ってもらうのも面倒だし、私は自分のケータイへワンタイムパスワードを送信させるやり方を利用してきた。


 

 

 

🔥 ところが、(去年から通知されてはいたのだが)ゆうちょ銀行では本年20235月より、今までメールアドレスへ送信されてきたワンタイムパスワードのシステムを撤廃してしまうというではないか。結果、送金時などに必要となるワンタイムパスワードを取得するには次の二つしか方法がなくなってしまった。

 

 ゆうちょ銀行からトークンを送付してもらう。但し手数料発生。20234月までのトークン送付にかかる手数料は825円だが5月以降は1,650円。以前よりトークンを手元に持っていた利用者も電池切れ等で使えなくなった際には、再送付のたびにその都度自分のゆうちょ口座から必ず1,650円徴収されてしまう。

 

 もうひとつの方法はスマホへの〝ゆうちょ認証アプリ〟のダウンロード。この場合手数料は発生しないのだが、まあ試しに〝ゆうちょ認証アプリ〟というワードをネットで検索してごらんなさい。「認証アプリなのにちっとも認証できねえぞ」「使えん」「クソすぎる」といった怒りのコメントが溢れかえっているのだ。どうしようか迷って〝ゆうちょ認証アプリ〟の利用方法をネットで調べてみたがウザイ手順だし、こんなに批判の声だらけではとても使う気になれない。 

 

よって私は結局トークンを選んだ。小銭がかかるとはいえこっちのほうがラクチンである。他行のトークンの寿命は知らないが、ゆうちょトークンの寿命は約5年だそうだ(ちなみに三菱UFJ銀行のトークンだけは数年前から持ってるけど、ホンのたまにしか利用機会がないせいか、今のところ電池切れもせずまだ使えてるぞ)。よって私と同じ環境の方は試しに5年ほどゆうちょトークンを使ってみて、その間にもし〝ゆうちょ認証アプリ〟の使い勝手が改善されるようならば、トークンがおシャカになった時点でアプリへ乗り換えればいいのではないか。



 

 

🔥 ただ、警戒すべき別の落し穴が潜んでおり、今のところ〝ゆうちょ認証アプリ〟を一度でも選択してしまうとトークン使いには戻れないのだ。更に〝ゆうちょ認証アプリ〟をダウンロードして最初の登録を済ませる際に、身分を証明するいくつかの手順をすっとばした状態でゆうちょダイレクトを使用すると、一回に可能な送金限度額が否応なく50,000円に限定されてしまったりはた迷惑な縛りがもれなく付いてくる。特にスマホを持っていない人なんかは今回のゆうちょの改悪のために慌ててスマホを買って、そのあげく〝ゆうちょ認証アプリ〟を入れてみたら、何もできなくなって最悪の事態に落ち入る事例も報告されている。百歩譲って、手数料の発生は仕方ないとしても、使えんアプリ作ってどおすんだよバカタレが。

 

 

そんな理由からしても(手数料を払ってトークンを入手するのは気分が悪いが)とりあえず割引期間の825円のうちにトークンを申し込んどいたほうが、これまでとほぼ変わらぬやり方で、PCだけでゆうちょダイレクトを使う事ができるからまだマシみたい。もちろん「ごく稀にしかゆうちょは使わないから、扱いが面倒でもアプリで十分」「スマホがあるのにわざわざ手数料払ってまでトークンなんか使いたくない」「ゆうちょのアプリが使えんなんて、そんな訳ないだろ」とお考えになる方もいるだろう。あとは貴方の判断次第。


 

 

 

🔥 ここまでゆうちょ銀行の許しがたい改悪をお伝えしてきたが、ご本尊の日本郵政とて国民に多大な迷惑を与えているのは何ら変わりない。郵便料金が値上げする一方で、そのサービス低下ぶりを放置しといていいのか。確かに人は手紙というものは出さなくなったよ。けどその反面、ネット通販のおかげで扱われる郵便物の量はとてつもなく増加しているし、また大きめの郵便局に行くと、私用/仕事にかかわらずレターパックやゆうパックと、荷物を出しにきたり受け取りにきている人をけっこう見かける。それなのに日本郵便が行う配達は全体的に、前よりも日数がかかるようになってしまった。ビジネスにおいて土曜の普通郵便配達を止めてしまった事で、「勘弁してくれよ、もう」と困っている人達は意外に多いのだ。

 

 

「東京都知事選に出てくれ」と言われたらホイホイ立候補し、「日韓グリッド接続構想」なんて日本に何のメリットもない案を持ち出す増田寛也が日本郵政の社長になってから、よくなった点は只のひとつも無し。上記で述べたシステム改悪によって「ゆうちょ銀行はもう二度と使わん」と憤っている人は多く、その場合はシンプルに貯金を他行へ移せばそれでどうにかなるけれども日本郵政の推し進めてきたことは個人で対応できるレベルでは決してない。一刻も早くどうにかしなければ、遠からぬ将来、日本の郵便事情は崩壊してしまうぞ。Go To Hell !!